以前同じ職場だった方が、数年前にその会社を辞める際、建てて間もない山中湖の山荘を売りに出していると話していたのを思い出しました。
もともとご本人が幼いころにご家族が取得した別荘を、土地はそのままにこだわりの仕様で建て替えたもの。
ただ建て替えから 1 年ほど経ったタイミングで、ご本人が脱サラして非常に多忙なワークスタイルになってしまい、泊まりでは行けなくなってしまったとのこと。
その話を聞いた当時は、面白そうだと思いつつも価格がそこそこしていたこともあり、実際に検討するところまで行きませんでした。
しばらく前にもまだ売り出し中だという投稿を Facebook で見たことを思い出し、過去ログをあさってみると…ありました。
コンパクトな間取りでシンプルな躯体。
築浅で水回りもきれい。
浴室はユニットバス。
水道管は 20mm。
価格は…さすがに以前よりは下がっていて、交渉できればがんばれるかな、というところ。
ご本人と Messenger でやりとり。
見ての通りまだ販売中。
年間維持費のイメージ。
冬季利用可能。
気密・断熱をしっかりやっている。
敷地から富士山は見えない。
隣家との距離感。
現在に至るまで、ご両親が季節ごとにまとまった滞在をされている。
などなど。
事前情報の段階で、他の web 上のどの物件よりも魅力的に見えました。
念のため値ごろ感を確認すべく、この物件が掲載されているサイトの他の物件と一緒に築年数・土地面積・建物面積などで重回帰分析をしてみると、相対的なコスパも良好。
いかんせん築年数が一桁で、冬季利用の実績付きというところで、ほかの物件がかすんで見えてきます。
急浮上した山中湖というエリア。
これまで候補に挙がったどのエリアよりも自宅から近く、1 時間半ほどでアクセスできます。
これなら日帰りも十分可能なので、必ずしも週末をまるまる使わなくてもよくなり頻繁に利用できそうです。
中央道のみならず東名道からもアクセス可能で、バイク ツーリングで立ち寄ったことも相当数あるため、大まかな土地勘の不安は少ない方です。
商業施設は富士吉田市に整っており、その距離感が許容できれば不便はないでしょう。
マイナス要因を探すとすれば、なまじ日帰り圏内であるがゆえに、「転地効果」を得るにはやや近すぎるかもしれないこと (自宅から直線で 75km ほど)。
その近さや IC の位置関係も影響して、中央道や東名道が使えるといっても、そこからさらに遠出する拠点としては少々微妙であること。
湖畔が観光地化していて、外出して何かするには常にそれを回り込む動きになること。
富士山や湖が見えないと「せっかくの山中湖なのに」という気持ちになりそうなこと。
とはいえ差し引きで言えば、十分アリな印象です。
少なくとも、セカンドハウス生活のとっかかりとしては、利用しやすい距離にあるというのは大きいように思います。
滞在中のご両親をお迎えに行ってとんぼ返りする予定があるというので、そのタイミングで現地案内ができると言われ、うかがうことに。
それまで頭の中や web 上だけだったセカンドハウスの構想が、物件の下見という具体的な行動につながり始めました。