知人が所有する山中湖の物件の下見は、豪雨の中でした。
もともと台風が九州を縦断しようというタイミングで、その余波で東日本にもかなりまとまった雨が予報されていました。
日を改めようかという話が事前に出たものの、物件を早く見たいという思いと、どうせなら悪いコンディションの中で見た方がいいという予感から、決行することに。
山中湖へ向かうほどに雨足は強くなり、知人との待ち合わせ場所である湖畔の駐車場へ着くころには、まさに土砂降り。
再会を喜び合うのもほどほどに、現地へ向かいます。
アプローチする別荘地の道路は一部に未舗装路があって、豪雨のために川のようになっているところもありました。
現地に着いて下見をするまさにその時間が、雨のピークだったと思います。
傘を差しつつ、雨音に声をかき消されないよう少し大声で話しながら、まずは敷地の確認。
北向きの傾斜地なのですが、この雨の中でも敷地内に水たまりや川はできておらず、グズグズになる感じはなさそうです。
ただ全面的に傾斜地という感じで、平坦なスポットはほぼない模様。
西向きに道路と面した土地で、隣地は北と東方向が更地、南方向の建物はずいぶんと利用されていないとのこと。
そして建物の中へ。
滞在していた知人の親御さんに簡単に挨拶。
窮屈でない程度にコンパクトな間取りでいながらロフトと吹き抜けがあり、上下方向の広がりが豊か。
そして何より、現在まで丁寧に使われていることを感じさせる、いい空気でした。
稼働している新しい除湿機と、断熱材として使われているウッドファイバー (防音に優れる) の効果だと思いますが、外が豪雨であることを感じさせない、カラっとして静かな空間。
そして、心地いい木の香り。
ログハウスではないのですが、ログハウス ビルダーがなるべくログハウス風に仕上げた内装で、無垢材が使われています。
水回りは想定通り、築浅ならではの新しく機能的なもの。
トイレは水抜きの手間を考慮して、あえてシャワー トイレにしていないとのこと。
ユニットバスもカビっぽさがなく、清潔な印象。
結果として、かなり好印象でした。
その後、施工会社兼仲介会社の担当者に挨拶をして、解散。
「さて、どうしたものか…。」
この物件をどう評価するか、という意味ではなく、
この物件をキープしつつほかのエリアや物件にどうアプローチしていこうか、という意味でもなく、
この物件をいつ、いくらで手に入れられるのか。
すでにそんなことを考えながら、雨上がりの帰路についたのでした。